“人が辞めない飲食店”になるための5つのポイント

“人が辞めない飲食店”になるための5つのポイント｜飲食店コンサルティングのスリーウェルマネジメント

皆さんこんにちは！飲食店コンサルティング会社スリーウェルマネジメント代表の三ツ井です。

前回のブログでは「勤務待遇」と「働きがい」の改善ポイントについてお話をさせて頂きました。

前回のブログはこちらからご覧ください。

【相談事例１】都内で飲食店を５店舗経営している田中社長（仮名）

田中社長「最近、創業から一緒に頑張ってきた右腕スタッフが退職しました。それをきっかけに他の社員数名も退職してしまいました。お店を継続していく自信もなくなってしまいそうです。
今後は、人が辞めない会社にしていきたいのですが、具体的に何から手をつけていいかわかりません」

実際に田中社長にお会いすると、右腕スタッフを皮切りに相次ぐスタッフの退職で、本当に困っていらっしゃる様子でした。

三ツ井「社長、人が辞めない飲食店になるためには、どんなことを変えていくべきだと思いますか？」

田中社長「そうですね、やはり給与でしょうか？うちは周りの企業と比べて、そんなに低い給与ではないと思いますが、離職率を下げるためにはもっと給与を上げていかないとダメかもしれませんね」

確かに、給与は大切な要素ではありますが、スタッフは給与だけが原因で退職するわけではありません。

当社では、日本全国で「離職率が低い＝人が辞めない」飲食店の取り組みを数多く分析してきました。その結果、人が辞めない飲食店には共通する特性があることがわかりまし た。それをもとに体系化したのが、次の「人が辞めない飲食店になるための5 つのポイント」です。

それが①勤務待遇、②公平な評価、③誇り、④企業文化、⑤成長環境です。

人材に関しては、離職率を下げ・定着力を強化していくために、この「人が辞めない飲食店になるための5 つのポイント」を自社がどれくらい達成できているかを分析していくことが大切です。

人材のことだけではなく、集客に関してもそうですが、自社で抱えている経営課題を解決するためには、何が自社に足りていないのかを分析することが大切で、自社に足りないもの（＝経営課題）を解決するために、社内でプロジェクトチームを立ち上げていく必要があります。

例えば、下の相談事例２のように、皆さんのお店と同じエリアの求人で、競合となる会社に関しても人材面強化の５つのポイントを分析する必要があります。

【相談事例2】競合会社にスタッフが取られている！

田中社長「競合の会社に退職したスタッフが行ってしまっている。実際にはそんなに良い会社ではないが、求人で見てみると良い会社に見えるので、みんなその会社に行ってしまったのではないか？」

このような曖昧な認識のままだとなかなか問題の本質を見極めることができません。先程お話しした５つのポイントのどの部分で競合店が勝っていて、どの部分で自社が負けているのかを分析した上で、弱い部分を強化することが大事になってきます。

強化のやり方に関しては、社長が一人で勤務待遇を改善しようとしてもできません。社内でしっかりとプロジェクトチームを作って、具体的な改善を図っていくことが必要です。

例えば、公平な評価に関しても評価制度を作るとなると、これも社長一人ではできません。

社内で評価制度を作るプロジェクトチームを立ち上げる必要がありますが、プロジェクトを立ち上げるにしても、評価制度の作り方がわからない場合は、我々コンサルタントがプロジェクトリーダーとしてご支援し、社内の方々をプロジェクトメンバーとして巻き込みながら評価制度を構築していくというやり方もあります。

闇雲に「人が辞めない会社にしたい」とか「定着力を上げたい」と取り組みを行っても、成果は出ません。

しっかりと、この５つのポイントを押さえた上で、どこが自社に足りていないのかを把握し、その弱い部分を強化するプロジェクトを進めることが重要です。

それでは、具体的に何をすれば良いのかを次のブログで解説していきたいと思います。

なお、今回のブログは下記YouTubeでも解説しておりますので、ぜひご覧ください！

本ブログが少しでも飲食店経営者の皆様のご参考になれば幸いです。

最後までお読み頂きありがとうございました。