飲食店成功の鍵！競合＆モデル店調査ノウハウ　| 飲食店コンサルティングのスリーウェルマネジメント

飲食店成功の鍵！競合＆モデル店調査ノウハウ

皆さんこんにちは飲食店コンサルティング会社スリーウェルマネジメント代表の三ツ井です。

本日は競合店・モデル店の調査ノウハウについて、前回の「商圏分析ブログ」でご紹介させて頂いた、イタリアンレストランを経営されているI社長の事例をもとにお話ししています。前回のブログはこちらからご覧ください。

商圏分析結果を踏まえて候補物件への出店を決められたＩ社長、出店立地のエリア特性やこれからの人材不足を考慮して既存業態のイタリアンレストランを少しカジュアルにした業態で開業する方向性になりました。

そこで次に我々がお手伝いをさせて頂いたのは、「競合店調査」と「モデル店調査」です。
競合店とは、出店候補地の商圏内にあるお店です。具体的には、Googleマイビジネスやグルメポータルサイトなどで自店の業態で検索した際に表示されるお店が候補となります。今回のケースの場合、「エリア名×イタリアン」で検索すると、バルや洋食店などイタリアン以外のお店も表示されることがあります。こうした店舗に関しても「客単価が同等程度」であれば、お客様目線から考えると競合対象となりますので、調査対象とします。

モデル店とは、エリアにかかわらず自社業態のモデルとなる全国のお店です。モデル店の情報収集方法としてはグルメポータルサイト、SNS、業界誌での調査や全国の繁盛店情報に詳しい人（コンサルタントなど）からの情報などがあります。

調査の対象店舗が決まったら次はいよいよ調査です。
当社のコンサルタントが飲食店への調査を行なう際には「飲食店差別化８要素」に基づいて実施します「飲食店差別化８要素」とは、自社や他社飲食店の強みを整理＆ルール化するための指標です

具体的には

①立地　②規模　③ストアロイヤリティ　④商品力　⑤販促力　⑥接客力　⑦価格力　⑧固定客化力

で構成され①〜③を戦略的差別化要素（店舗ハード面や企業の歴史などによって決まってしまう差別化要素）、④〜⑧を戦術的差別化要素（店舗スタッフの努力で向上できる差別化要素）と定義しています。調査を行なう際には、こうした指標を用いることが重要です。飲食店の方と一緒に店舗調査に行くと、まれに「このお店より、うちのお店の方がおいしい！」とか、「接客がいまいち！」と短所ばかり指摘する人がいますが、短所を指摘するだけの調査は素人がすることです。飲食業のプロであれば、明確な指標を用いて調査を行ないたいものです。

こちらに写真で掲載したのが、店舗調査の際に使用する「競合店・モデル店　差別化８要素調査票」です。調査では、こうした原票に基づいて調査を行ないます。飲食店の差別化において特に重要な要素である商品力、価格力調査においては、メニューブックの写真を撮り、メニューカテゴリー、メニュー名、価格をすべてデータ化した上で、専門コンサルタ分析を行います。さらに、商品（焼肉、ステーキ等）の重量が他店差別化において重要な要素となる場合には、小型計量器を用いた重量調査なども実施します。

こうして収集したデータは、「競合店・モデル店調査報告書」としてまとめていきます。出店を成功させるためには、競合店とモデル店の調査分析は不可欠です。こうした調査を通じて得られた情報をベースに、次は業態コンセプトをまとめていきます。

業態コンセプトシートの作り方に関しては、またブログでご紹介させて頂きます。

なお、今回ご紹介した「競合店・モデル店　差別化要素調査票」はこちらよりエクセル帳票をダウンロードしていただけますので、ぜひご活用ください。

なお、今回のブログは下記YouTubeでも解説しておりますので、ぜひご覧ください！

本ブログが少しでも飲食店経営者の皆様のご参考になれば幸いです。

本日も最後までお読み頂きありがとうございます。