「美味しさ」と「オペレーション軽減」どちらを優先するべきか!?
皆さんこんにちは
飲食店コンサルティング
株式会社スリーウェルマネジメント代表コンサルタントの三ツ井創太郎です。
先日は南千住にある工場でお仕事でした。こちらの工場は何の工場かといいますと「焼物機材工場」です。創業80年の歴史があります。
鯛焼きやベビーカステラ、その他ありとあらゆる「焼物機材」を製造しています。機械から焼き板まで一貫して製造しておられる超老舗メーカーです。
今回の私のお仕事はとあるブランドの自社スイーツの開発です。
試作1号機!
10℃単位の自動温度調節機能を兼ね備えており、なおかつ家庭用100V電源で可動する改造マシンです!移動販売車への搭載も見越して、特別仕様にしました。
この開発で重要になるのは
①生地の配合
②設定温度
③焼き時間
④オペレーション
の4点です。
生地の配合を変えると、当然ながら設定温度や焼き時間が変わります。さらに美味しさを追求していくと、焼き方なども工夫していく必要があるのですが、焼き方にこだわり過ぎると、今後はオペレーションが複雑化し1ロットの生産時間に影響します。1ロットの生産時間のたった10秒の遅れでも、大量に作っていくと大幅な生産能力の減少に繋がります。
「美味しさ」と「オペレーション軽減」
たしかにトレードオフの部分もありますが、設計したビジネスモデルを実現する為にはこの2つのバランスをどう保っていくかが重要となります。
よくコンサルティング現場で遭遇する場面ですが、、、
「美味しいものを提供する為には、絶対に手は抜けない!」
という料理人の方と
「もっと効率よく料理を提供したい!」
というホール側の方
この両者の意見が対立する事があります。
一番大切な事は
「お客様は何を付加価値と感じて、そのお店を利用されているのか」
という事だと思います。
お客様は料理だけに付加価値を感じて来店して下さっている訳ではありません。皆さんもそうだと思いますがTPOに応じて、お店を選び、評価しています。
T(Time=時間) P(Place=所) O(Occasion=場合)
お客様は何を求めてお店に来ているのか?
この部分を料理人とホールの方で一緒に考えるミーティングの場をつくるのも良いかと思います。
前回記事は下記よりどうぞ!
飲食店経営者の皆様のご参考になれば幸いです。
最後までお読み頂きありがとうございました。