飲食店がLINE活用で集客を実現する方法~効果的な配信メッセージ編~
皆さんこんにちは、飲食店コンサルタントの三ツ井創太郎です。
緊急事態宣言の解除による消費者の外食ニーズの増加に伴い、お店の売上が回復してきている飲食店様も多いかと思います。当社ご支援先のデータ等を見ると11月の時点で繁華街の居酒屋業態ですとコロナ前の80%程度まで回復しています。皆様のお店に関しましても、これから本格的にアフターコロナの業績アップ施策に向けて取り組まれていく時かと思います。
今回はLINE公式アカウントで会員になって頂いたお客様に「いかにお店にご来店頂くか」という事をテーマにLINE公式アカウントの効果的な配信手法についてお伝えさせて頂きます。
LINE公式アカウントの特徴の一つとしてお店からの配信に対するメッセージの開封率が他媒体に比べ高いという傾向があります。我々のご支援先の平均値でお話をさせて頂くと約80%のお客様がお店からのLINE配信メッセージを開封し配信内容を閲覧しているという結果が出ています。
メールマガジンの一般的な開封率が約15~40%、アプリのプッシュ通知の開封率が約0.1~5%というデータと比較すると、いかにLINE公式アカウントの開封率が高いかお分かり頂けるかと思います。
一方で開封率が高いからこそ、配信方法等を工夫する事で他媒体よりも高いコンバージョン(来店)を獲得する事も可能になります。今回は当社ご支援先の成功事例を交えて効果的な配信手法をご紹介させて頂きます。
■新規会員のみに配信を実施するステップ配信
皆さん、「ステップ配信」というLINE公式アカウントの配信機能はご存じでしょうか。
ステップ配信とは友だち追加したユーザーに対して、事前に設定した内容・タイミング・期間でメッセージを自動で配信する機能になります。
当社ご支援先の焼肉店ではLINE公式アカウント導入から7年が経ち、2万人のLINE会員を保有しておられます。この7年間の配信分析を行った所、最も効果的な配信が「ステップ配信」でした。こちらの焼肉店では既存の常連様の平均来店頻度を分析したところ、常連様は大体2ヵ月に1回ご来店する事が分かりました。そこでLINE公式アカウントのステップ配信機能を活用し、新規に友だち追加して頂いたお客様に対して「黒毛和牛1皿無料クーポン」を初来店から10日後が経過した際に配信するよう設定し、クーポンの使用期間を2ヵ月以内に設定しました。このステップ配信の活用により、初回来店から2回目来店の来店率が実際に増加しました。
■新機能は効果が高い?カードタイプメッセージの活用法
LINE公式アカウントでは前述のステップ配信機能の他にも2019年10月に実装された「カードタイプメッセージ」という機能があります。カードタイプメッセージとは1回の配信で複数枚の画像やクーポンをスライド形式で配信する機能です。
都内を中心に36店舗展開している当社ご支援先の焼肉店「焼肉ここから」ではカードタイプメッセージを活用し、上記図のような仕事終わりからお店にご来店して頂く流れを描いた「来店ストーリ―型アニメーション」を作成し配信しました。自店舗のメインターゲットとなる客層の日常をイメージしたアニメーションを利用する事で、共感性が増し来店効果を高める事ができました。
また、その他のカードタイプメッセージの配信事例として、複数の企画をターゲット別に配信する手法も有効です。当社ご支援先の郊外イタリアン業態では、お酒を飲まれる方をターゲットにした「ハイボール&サワー190円企画」、「前菜盛り合わせサービス」、家族層の獲得に向けた「お子様デザートサービス」等の複数の割引コンテンツのカードタイプメッセージ機能を活用し、幅広い客層の各々に合わせた配信を行う事で、通常1%程度の来店率を5%にまで高める事ができました。
ぜひ皆様のお店でもLINEを活用したリピート集客に取り組まれてみて下さい。
最後までお読み頂きありがとうございました。
本記事が少しでも皆様のお役に立てば嬉しく思います。