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失敗する評価制度とは?!

失敗する評価制度とは?!

皆さんこんにちは

飲食店コンサルティング

株式会社スリーウェルマネジメント代表コンサルタントの三ツ井創太郎です。

今日は飲食店の評価制度に関してお話しをさせて頂きます。職業柄、様々な飲食店の評価制度を見てきました。もちろん私共がお手伝いをさせて頂く事もあります。

最近では評価制度に個人毎の「MBO=目標管理制度」を取り入れる飲食企業を良く見かけるようになりました。しかしながら、なかなかMBO制度を上手く活用できている企業は非常に少ないのが実情です。理由は下記の通りです。

①MBOをKPIに分解できていない

個人のMBOとして「売上予算達成」といった項目を個人目標として掲げている店長を目にしますが、これでは目標達成に向けた具体的アクションを起こす事はできません。店舗の課題を正しく把握した上でKPIにまで分解し、そのアクションの実行フォローまで本部側でサポートしていかないと意味がありません。KPIに関しては下記のブログでも書いております。

KPIに関してはコチラ

②MBOと日々の取り組みがリンクしていない

あと良く見かけるのは「MBOにおける目標は【A】だけど、会議などで発表する月次目標は【B】」といったように、MBOと日々の取り組みがリンクしていない場合です。このような場合は必ず設定したMBOは形骸化します。最悪の場合、半年後の評価面談で「私こんな目標を設定してましたっけ?!」なんて事になります。

③個人をサポートするスタッフが必要

①、②を読んで頂いて分かるようにMBO制度は設定した目標達成をフォローする、つまり設定目標達成に向けて店長と二人三脚で並走し、達成支援を行う人材が必要になります。通常の飲食企業ではこうしたサポートを行う、スーパーバイザー、マネジャー、トレーナーがなかなか配置できません。つまり個人毎の目標を設定しても、個人とのコミュニケーション不足の為、目標達成に向けたPDCAが回っていかないのです。

ではどうしたら良いのか?

私は等級要件やスキルチェックを活用した評価制度をお勧めしています。なぜなら、これらは個人の役割=役職=階層における「あるべき姿」を行動レベルで明確に表しており、また階層別の集合コミュニケーション=教育(勉強会でも可)が可能な為、最小限の工数でPDCAを回す事ができます。

個人の目標も大切ですが、まずは会社や経営者が大切にしている「型」が守れているかどうか、またその「型」をどう教えていくのかを考えていく事が大切です。つまり「守破離」の考え方です。

前回記事は下記からどうぞ!

強い上場外食企業の共通点

飲食店経営者の皆様のご参加になれば幸いです。

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。