■今月のテーマ
~アフターコロナに向けて~
行先の分からない船にスタッフは乗りたがらない
皆様、いつもブログをお読み頂きありがとうございます。
飲食店コンサルティング会社スリーウェルマネジメント代表の三ツ井でございます。
本ブログの内容は下記よりYoutube動画もご覧頂けますので、ぜひ動画も合わせてご覧くださいませ。
飲食店の経営者はアフターコロナのV字回復に向けて何をしていくべきなのか?
こうしたテーマで講演をすると経営者の方から
「これからはどんな業態が流行りますか?」
「有効な集客戦略は何ですか? 」
といった“やり方”についての質問を頂く事が多いのですが、私はまず最初に“やり方”よりも、 “あり方”を見直す事が重要だと思っています。
コロナ禍や景気低迷期のような厳しい大波が押し寄せる状況においても、経営者は自社の存在意義やあり方(経営理念)や、将来に向けてどのような目標で事業活動をしていくのか(経営ビジョン)をスタッフに伝えていく事が重要です。
経営を「船の航海」に例えると経営者は船長であり、船長は羅針盤(経営理念)を頼りに、船員(スタッフ)と共に目的地(経営ビジョン)に向かって大海原を航海(経営)していく事が重要です。
経営者は常に自分自身で進むべき方向を意思決定していかなければならず、どんなに強い経営者の方でも“大波”の時の意思決定には不安や恐怖、迷いが付きまといます。そんな時にこそ羅針盤(経営理念)が重要なのです。
経営者は時として自分の意思決定に自信が持てない時があります。そんな時こそ自分の感情だけに意思決定を左右されない、 またその感情を自ら冷静に検証する(軸がブレている事を認識する)為にも羅針盤(経営理念)の存在が大切なのです。そしてもう一つ忘れてはいけない重要な事があります。
それは「羅針盤が無い」「目的地が分からない」船にはスタッフも乗りたがらないという事です。 最近当社には「長引くコロナ禍で会社の方針が明確に打ち出せなくなった事で長年働いてきたスタッフが退職してしまった」というご相談が当社に数多く寄せられるようになりました。大荒れの中での航海、船長も不安だと思いますが、不安そうな船長を見ている船員はもっと不安になるのも無理はありません。
コロナ禍や景気低迷という「大荒れの時代の航海」だからこそ、こうした羅針盤と目的地=経営理念、経営ビジョンをはっきりと示す事が重要なのです。大荒れの海で羅針盤もなく航海をしたら、すぐに強風に煽られて船は転覆してしまうでしょう。そして大荒れの時代は必ず10年~11年毎に訪れるのです。
ぜひ皆様の会社におかれましても、 まずは自社のあり方について見直して頂ければと思います。
本メールが少しでも皆様のご参考になれば幸いです。
最後までお読み頂きありがとうございました。