緊急事態宣言解除!飲食店の営業再開で見えたアフターコロナの経営課題|飲食店コンサルタント三ツ井創太郎
緊急事態宣言解除!飲食店の営業再開で見えたアフターコロナの経営課題
皆さんこんにちは飲食店コンサルタントの三ツ井創太郎です。
緊急事態宣言が明け、ようやく営業を再開した飲食店も多いかと思いますが、営業再開を諸手を挙げて喜べない事態も多発しています。
「久しぶりの営業でお店が思うように回らない」
「スタッフが集まらず、まともな営業ができない」
こうした事態が至る所で起こっています。
営業再開をしたらこうなる事は目に見えており、私は緊急事態宣言解除前の9月16日のブログでも「営業再開後のQSC崩壊」についてお話をさせて頂きました。
こちらのブログにも書かせて頂いた通り、弊社のご支援先では10月からの緊急事態宣言解除を睨んで、店長研修等を開催し営業再開後のQSC力の維持、向上について徹底対策をしてきていました。
その甲斐もあり、緊急事態宣言解除後も特にQSCレベルを落とす事なく営業ができています。
緊急事態宣言解除に向けて2カ月前から準備
先日、自宅の近所にある和食チェーンのお店に行きました。
久しぶりの営業再開という事で多くのお客様が来店されていましたが、完全にQSCレベルが崩壊していました。
■頼んだ料理がなかなか出てこない
■焦げた天ぷらが提供されている
■刺身の鮮度が著しく悪い
■抹茶塩に塩が入っておらず、ただの抹茶だった
■生ビールが臭い
家族で良く訪れていたお店ですが、私も含めて家族全員「あのお店はもうしばらく行かなくていいね。。。」と思ってしまいました。
今、こうした事態が日本全国の飲食店で起こっています。
では、営業再開した今、こうした事態を防ぐ為にどうするべきなのか?
答えはだた一つです。
社長自ら、自店舗に臨店して実際に食事をし、その後厨房にも入りQSCチェックを行って下さい。
こういったお話をすると
「そういう仕事は●●部長に任せているので」
「店舗のQSCは●●店長がしっかりとやってくれている」
とおっしゃる方が多いのですが、残念ながら●●部長も●●店長も長引くコロナ禍でQSCを維持する為の「モチベーション」や「スキル」が大幅に低下している可能性があります。
この10月、11月でQSCレベルが崩壊した状態で営業をしていると、12月までに多くのお客様を失う事になります。
コロナ禍によって外食のあり方が変わる中で、お客様は貴重な外食の機会において「お店選びを外したくない」というマインドが強く働きます。
つまりQSCレベルが高いお店にはお客様が集まり、QSCレベルが低いお店からは常連のお客様がどんどん離脱していく。
これを私は「アフターコロナのQSC二極化現象」と呼んでいます。
そういう意味では、この10月、11月のQSC向上は正に「最重要経営課題」と言えます。
コロナ禍との本当の闘いは終わっていません、今から始まるのです。
その事実に目を向け、危機感を持ってQSC改善に取り組んだお店のみがアフターコロナのV字回復を実現できるのです。
少し厳しいお話をさせて頂きましたが、これが現実です。
ぜひ、経営者の皆様も改めて自店舗の臨店チェックを行ってみて下さい。
きっとびっくりする位多くの課題が見つかると思います。
逆に言うとその課題こそがアフターコロナでV字回復を実現する為の「大切な種」なのです。
やるべき事は明確です。
最後までお読み頂きありがとうございました。
少しでも飲食店経営者の皆様のご参考になれば幸いです。
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