コロナ禍の飲食店の最新成功事例共有シリーズ②「QSC向上の仕組が無い店舗は生き残れない」
飲食店コンサルタントの三ツ井創太郎です。コロナ禍の飲食店の成功事例をお話するシリーズ第二回
今回は「アフターコロナV字回復に向けて重要な7つのキーワード」というテーマでお送りさせて頂きます。
一都三県でようやく緊急事態宣言が明け、少しずつお客様が戻ってきたという飲食店様もおられるかと思います。
しかしながら、4月中旬以降の感染再拡大による再ロックダウンという可能性もあり、まだまだ予断を許さない状況である事に違いはありません。
こうしたお話をすると「ネガティブ思考!!」というお叱りを頂きそうですが、この度の長引くコロナ禍のような長期的な経営危機状況においては、できる限りネガティブな事象を想定した上で、自社の方向性を定め、ポジティブに実行に移していく思考が求められます。
私はアフターコロナでV字回復を実現する為には、次の7つのテーマが重要だと考えています。
「アフターコロナでV字回復する為の7つのテーマ」
①スタッフのモチベーションアップ
②QSC向上
③アフターコロナの戦略マトリクス
④DAM(デジタルアドレスマーケティング)戦略
⑤人材採用
⑥生産性向上
⑦ビジネスモデル転換
①のスタッフのモチベーションアップについては前回のブログでお話をさせて頂きました。
前回の「アフターコロナを見据えたスタッフのモチベーションアップ」はこちらから
今日は②のQSC向上についてお話をさせて頂きます。
アフターコロナでⅤ字回復する為のQSC向上
コロナ禍でのV字回復と聞くとどうしても即効性のある「集客」を考えてしまいがちです。
しかし、本当に大切な事は「QSC向上」です。
お客様はまだまだ「感染リスク」を感じながらもお店に来店してくださっています。
そんな中でせっかく来店したお店のQSCレベルが低かったら、お客様はどう感じるでしょうか?
きっと二度と来店してくれないと思います。
コロナ前はQSCレベルが低くてもグルメサイト等に多くの広告費を払っていれば継続的に一定の集客が見込め(新規客)、店舗経営が成り立つという考え方でお店を経営している飲食様も少なからずありました。高い広告費をカバーする為に、原価を抑える=コスパは低い。たとえリピートしてくれなくても、新規客で売上を作っていくというロジック。
こうしたやり方をしている店舗は、このコロナ禍で全て淘汰されてしまいます。
今すぐにやるべき事はQSCの見直しです。
先日、当社のご支援先でも全店のQSCチェックを実施しました。
弊社のマーケティングコンサルタントとシェフコンサルタントが同行し、ご支援先のマネジャーさんと一緒に徹底的に店舗の課題を炙り出していきます。
そして、そこで出た課題は全店のスタッフが参加するグループLINEで共有し、対象店舗のスタッフが日々その改善を写真にアップしていく。
こうした取り組みが全社的なQSC改善の風土となって定着していくのです。
QSC改善を始めて今すぐにお店が大繁盛する訳では決してありません。
ただ一つ明確な事は、店舗のQSCレベルを継続的に高める仕組みが無い企業はアフターコロナで生き残る事ができません。
ぜひ皆様のお店でも改めて自社の強みを明確にした上で、「あるべき姿」を定め、その「あるべき姿」を維持、向上する取り組みを進めて下さい。
次回は「アフターコロナのデジタルマーケティング」というテーマでお送りさせて頂きます。
飲食店経営者の皆様にとって少しでもご参考になれば、とても嬉しいです。
本日も最後までお読み頂きありがとうございました。