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飲食店の社員の不正の手口と対策

飲食店の社員の不正の手口と対策

皆様こんにちは
飲食店コンサルティング会社
株式会社スリーウェルマネジメント代表コンサルタント三ツ井創太郎です。

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飲食店の社員の不正の手口と対策

さて、本日のテーマは「飲食店の社員の不正の手口と対策」です。

「うちの社員に限ってそんな不正なんて無い」と言われる経営者の方も多いと思いますが、実際に私が毎日全国の飲食店経営者の方とお話している所見を述べさせて頂くと、ほぼ全ての会社で今まで従業員のなんらかの不正を経験されていると言っても過言ではありません。

今日は飲食店で起こる不正の5大パターンに関してお話をさせて頂きます。

飲食店の不正5大パターンとその対策

※手口の詳細は模倣を防ぐ為にここでは控えさせて頂きます。

①ボイド不正
レジのボイド=取り消し機能を使い会計後にその会計記録を取り消し、現金を横領する不正です。
【対策】
最低でも月に1回はレジのボイド(取り消し)確認を行う。さらには日頃からボイドに関しては全て報告するルールを徹底する。

②未会計不正
レジで会計金額を計算した後に預り(会計)処理をせず現金を横領する不正
【対策】
この手口はボイドとしてはデータが残りません。レジデータでは「取引中止」などで記録されます。こちらも同じく月1回のチェック、毎日の報告が重要です。

③小口現金不正
お店の小口現金や釣り銭準備金を使い込む不正。
【対策】
抜き打ちの現金監査を実施する。事前に連絡するとキャッシングローン等で一時的に現金を補填し隠蔽するケースがあるので、抜き打ちが基本です。

④飲食不正
こちらは営業後にお店のお酒や料理を”まかない”のレベルを超えて大量に飲食する不正
【対策】
理論原価と実際原価の差異=ロスチェックや、生ビールの1樽当たり出数杯数等のチェック。

⑤持ち逃げ不正
こちらはもはや強盗レベル。お店の現金を盗んで逃げる凶悪犯罪
【対策】
売上金の毎日入金。こちらは確信犯の犯罪なので実際は対策が難しい。


自社の従業員を疑いたくないという想いも分かります。しかし大切なのは会社として、どうやって抑止力を行使すかという事です。実際に不正を起こしたスタッフを調べていくと、ほとんどのスタッフがお金に困っての犯行でした。

実際にお店の売上を横領しギャンブルにつぎ込んだスタッフが発覚を恐れ、追い込まれて自殺をしてしまったという事件も発生しています。

人間は弱いです。タッフを犯罪者にしない為にも抑止力としての不正対策は必要だと私は思います。

なお、不正対策を行う事でスタッフから不信感を持たれるのを心配する経営者の方もおられますが、その場合は「税務署の指導で」という説明でも良いかと思います。実際に上記①②は税務調査の際には調査項目となります。

飲食店売上改善の7つのアクションプラン

前回記事は上記からどうぞ!

飲食店経営者の皆様のご参考になれば幸いです。

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。